クラッド材(ファインクラッド)

▲クラッド材コイル
(銅/ニッケル、ニッケル/アルミ、アルミ
/ステンレス鋼 クラッド)
東洋鋼鈑では、新しい常温接合技術である「表面活性化接合法」を用いて高機能異種金属積層材料「ファインクラッド」を世界に先駆けて開発・実用化いたしました。
「ファインクラッド」は真空中での常温、低圧下圧接で製造されるため、従来のクラッド材とは異なり、熱および加工応力による材料への影響が少なく、 従来のクラッド材では適用困難な新しいアプリケーションへの適用が可能となりました。
低圧下(低荷重)で材料の接合(貼り合わせ)が可能です。
接合の前後で材料特性(硬度、組織など)の変化はありません。
- 厚み精度に優れています。
- 接合界面が平坦です。
箔の積層(10μm〜)が可能です。
- メッキで困難な厚みの材料が被覆できます。
様々な材料組合せが可能です(Ni/Al、Al/Al、Cu/Al、Al/SUSなど)
真空中、常温で接合を行います。
- 接合界面に合金層を作りません。
加工性の良好なクラッド材が製造可能です。
- 軟質な加工性の良い素材を、そのままの特性でクラッド化可能です。
従来に無い新しい複合材料(バイメタル)が、東洋鋼鈑のファインクラッド材です
ファインクラッドと従来クラッドの比較
項目 | 東洋鋼鈑 ファインクラッド |
従来クラッド | 略図 |
---|---|---|---|
界面平坦性 | ○ | △ or × | ![]() |
界面合金形成 | なし | あり | |
箔の接合 | ○ | × | |
厚み減少率 | 0.1〜5.0% | 30〜70% |