環境活動
私たちは、地球環境の保全が企業活動における重要な課題であることを強く認識し、環境活動を行っています。特に、下松事業所においては、1970年代以降、省エネルギー、省資源、リサイクル活動に持続的に取り組んできました。これらの活動をより組織的に効率よく実施するため、1999年12月にはISO14001環境マネジメントシステムの認証を取得しました(JICQA)。
現在では、国内関係会社を含めた「東洋鋼鈑グループ」として適用範囲を拡大し、グループ全体で取り組んでいます。
東洋製罐グループ活動の詳細につきましては、東洋製罐グループホールディングス株式会社※のホームページに掲載していますので、ぜひ、ご覧ください。
東洋鋼鈑グループ(ISO14001グループ統合認証取得8社)の環境情報は以下のとおりです。 環境負荷低減活動に継続的に取組んだ結果をグラフなどに示します。
省エネルギー・省資源
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総エネルギー使用量
2022年度の事業活動におけるグループの総エネルギー使用量(熱量換算;物流を除く)は4,130TJで、前年度比9.5%削減しました。使用エネルギーの内訳は、電力の使用によるものが75%を占めており、残り25%は燃料の使用によるものです。
生産の変動により、やや増減はあるものの、使用エネルギーは、この4年間、ほぼ横ばいの状況です。
クリーンルームの空調更新や照明のLED化等、種々の設備対策を実施し、エネルギー使用量の削減に積極的に取り組んでいます。 -
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電力使用量
グループの総電力使用量は318千MWhで、前年度比8.3%削減しました。
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燃料使用量
グループの総燃料使用量(原油換算;物流を除く)は27千kLで、前年度比12.9%削減しました。
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水使用量
グループの総水使用量は14.1百万m3で、前年度比4.9%削減しました。
グループでは表面処理鋼板や磁気ディスク基板の製造に多くの水を使用していますが、下松事業所では、冷却塔、ろ過処理設備等の活用により、水の約81%を循環利用しています。 -
二酸化炭素の排出抑制
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事業活動における二酸化炭素排出量(物流を除く)
事業活動におけるグループの総二酸化炭素排出量は、208千t-CO2で、前年度比14.7%削減しました。
2013年度比では、28.2%削減しています。
生産性向上対策とともに、省エネ設備の導入や高効率化、および環境負荷の少ない燃料への転換を進め、二酸化炭素の排出削減に取り組んでいます。 -
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物流における二酸化炭素排出量
物流におけるグループの総二酸化炭素排出量は13千t-CO2で、前年度比11.1%削減しました。効率的な物流を計画し、グループ内の物流会社とも連携して二酸化炭素排出量の削減に努めています。
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水域への排出抑制
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COD、全窒素および全りん排出量
COD、全窒素および全りんの排出量は、水質汚濁防止法に基づき策定された総量削減計画及び総量規制基準順守のため、運転管理の強化に努め、全ての項目をクリアしています。
グループの事業活動で発生する酸洗排水、含油排水、めっき排水等は、その種類に応じて適切に中間処理した後、総合排水処理設備に送り、最終的に一括して凝集沈殿処理します。 -
廃棄物の排出抑制
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廃棄物量
グループの廃棄物等総排出量は73千t で、前年度比15.1%削減しました。
廃棄物量は5.1千t で、前年度比28.8%削減しました。廃棄物の多くは排水処理汚泥です。
再資源化率は90%以上を維持しています。 -
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化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)
対象物質の排出量と移動量の合計は123tで、前年度比20.2%削減しました。
一部の製品に対する品質要求厳格化への対応のため処理液の更新頻度を増したこと、ならびに品種構成の変化といった増加要因もありましたが、この4年間では4.9%削減しています。 -
物質・エネルギーフロー
東洋鋼鈑グループは、ぶりきやラミネート鋼板をはじめとした各種表面処理鋼板、薄鋼板などの鋼板製品およびその加工品、電子機械部品、機能性フィルムならびに梱包用資材、機械器具、硬質合金などを製造しています。 また、グループ内に物流会社を持ち、船および車両による製品輸送も行っています。 環境面から見たグループの物質・エネルギーフローは、下図のとおりです。主要な原材料は熱延コイルで、製品の製造工程におけるエネルギー源として電気、都市ガス、重油を使用し、さらに表面処理時の洗浄や設備の冷却などに水を使用しています。その過程で、CO2、COD、埋立廃棄物等を環境負荷物質として排出しています。

環境マネジメントシステムの状況
2022年度の活動による環境目標の評価結果を報告します。
No. | 環境目標 | 評価 結果 |
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目標項目 | 目標値 | ||
1 | 環境配慮型製品の拡販 | 販売予算 | ☆☆☆ |
2 | 環境配慮型製品の開発 | 研究・開発目標 | ☆☆☆ |
3 | 事業活動における 二酸化炭素排出量の削減 |
二酸化炭素排出量削減(2019年度 -13.6%) | ☆☆☆ |
4 | 枯渇性資源使用量の削減 | 枯渇性資源投入量削減(2013年度 -15.8%) | ☆☆☆ |
5 | PRTR法対象化学物質の削減 | PRTR法対象化学物質の排出・移動量削減(2018年度 -15%) | ☆☆ |
6 | 事業活動における 水使用量の削減 |
水使用量削減(2013年度 -15.9%) | ☆ |
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事業活動における二酸化炭素排出量は、照明のLED化や太陽光発電の設置といった施策の実行に加え、電力会社の二酸化炭素排出係数が低減されたこと、また、2022年度から非化石証書の調達を開始したこと等により、基準年度比19%削減しました。
枯渇性資源使用量は、基準年度以降の品種構成の変化や生産が減少したことにより、基準年度比22%削減しました。
PRTR法対象化学物質の削減については、対策を進めたことで基準年度比削減はしていますが目標値には未達の結果となりました。
事業活動における水使用量の削減については、水の使用実態を調査し、削減施策を検討・実施しましたが、削減することができず、未達の結果となりました。
また、プラスチック資源循環法に基づき、東洋鋼鈑(株)では、2022年度、次の目標を設定し、取り組みました。いずれの目標項目も達成しています。
環境目標 | |
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目標項目 | 目標値 |
樹脂廃棄物発生量の削減 |
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樹脂廃棄物の再資源化 | 埋立、単純焼却している廃棄物をマテリアルリサイクル、または熱回収へ全量変更(2021年度実績:245t) |
2023年度の目標項目は次のとおりです。
環境目標 | |
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目標項目 | 目標値 |
樹脂廃棄物発生量の削減 |
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