Staff & Work

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2015年入社

研究技術研究所 薄板材料グループ
先端技術チーム

東洋鋼鈑の技術的な強みをさらに高める、
新しい表面処理の研究開発を任される。

大学院で研究した金属の表面処理技術が活かせ、
さらに知識の幅が広げられることが決め手でした。

私は大学院で金属材料の表面処理技術を研究していました。就職活動に際して考えたのは、やはり自分が学んできたことを活かせる分野に進みたいということでした。東洋鋼鈑を知ったのは、親しくしていた先輩が先に入社していたからです。その先輩の話を聞くと、この会社なら表面処理の技術の幅を広げつつ圧延技術や有機フィルム技術など新しい技術にも挑戦できることが伝わってきました。さらに決め手となったのは、2週間のインターンシップでの経験です。そこで実験のお手伝いをさせてもらい、研究の面白さと同時に、先輩たちの人柄の良さも知りました。

従来方法に置き換わる、
世界が求める環境対応型表面処理技術に挑む。

現在のミッションは、ラミネート鋼板用基材の表面処理をクロムフリーにする研究です。ラミネート鋼板は、表面処理を施した鋼板に薄いフィルムを貼ったものですが、耐食性を上げるために、フィルムを貼る前に鉄の表面に化成処理でクロム(Cr)系の皮膜をつくります。このクロム系皮膜は人体には無害なのですが、製造工程上で発がん性物質である6価クロムを使用することがあり、EUにおいては使用しない方向に進んでいます。そこで、他の元素で同等の性能を確保させる方法を開発しています。
ラミネート鋼板を使用する食品容器の分野は、世界的に成長している巨大な市場です。東洋鋼鈑としては事業の拡大を引き寄せる可能性を持った重要なターゲットであり、研究開発を成功させることにより、新たな成長力を手にすることができます。それが、仲間とともに未知の表面処理方法に挑む大きなモチベーションになっています。

研究で結果が出るとやりがいを実感。
ゴールに向かって一歩一歩前進していく。

現在の研究テーマを進めるに当たっては、処理時間や処理の際の電気量など、最適化を求めて検証するパラメータがたくさんあり、日々の実験を重ねています。仮説を立てながらそれを検証する実験を進めていくと、想定とは大きく異なる結果が出たり、理解の難しい現象が起こったりして、心が折れそうになることがあります。そんな時は、上司や先輩に協力してもらって原因を探り、改善に結び付けていきます。反対に、予想通りや、予想以上の結果が出て嬉しくなる時も、もちろんあります。そうした積み重ねで製品開発を前に進めていくのは大きなやりがいです。
まだまだ改良したい部分が数多くありますが、先輩たちが過去に残してくれた知見をベースに進められるため、一歩一歩ゴールに向かっている実感はあります。自分が開発した材料が世の中に出ることをイメージすると、実験にも力が入ります。

研究者としても、プライベートでも、
後輩の目標となれるように経験を積み重ねていきたい。

現在は入社3年目ということもあり、まだまだ知識不足を感じています。仮説検証や実験装置の使い方も、先輩のレベルまではまだまだです。それでも入社当時に比べれば、上司と相談しながらも、少しずつ一人で考えて仕事を進められるようになったかもしれません。この先は、スケジュールの管理や実験の立案などをブラッシュアップして、もっと確度の高い実験を効率的に行えるようになりたいですね。実験に必要な資格も取りたいと思います。
また、そろそろ後輩の指導・育成も期待される年次に入ってきました。10何年か後には、成果を上げた研究開発者として、あるいはテーマを提案・推進していく管理職として、また結婚や出産・育児と仕事を両立した先輩として、後輩の目標となる存在に成長できているように、キャリアを一つ一つ重ねていきたいと考えています。

自分に合った社風の会社を探し出せれば、
1から頑張って成長していけると思います。

就職活動は大変でしょうが、たくさんの会社を知って、自分に合っているかどうか見極めてほしいと思います。私はインターンシップを通して、東洋鋼鈑のアットホームな風土や女性にとって働きやすい環境があることを知ることができたので、入社を希望しました。
また、配属は会社の方針がありますので、自分が思い描いた通りの仕事ができないかもしれません。でも、仕事内容が想像と違い、分からないところだらけでも、それは先輩も理解しているので、きちんとフォローしてもらえるはずです。どの職種でも学びながら働いていけば良いのではないでしょうか。そうして、自分がその会社の中でできることを少しずつ探していけば良いと思います。

就職活動は大変でしょうが、たくさんの会社を知って、自分に合っているかどうか見極めてほしいと思います。私はインターンシップを通して、東洋鋼鈑のアットホームな風土や女性にとって働きやすい環境があることを知ることができたので、入社を希望しました。
また、配属は会社の方針がありますので、自分が思い描いた通りの仕事ができないかもしれません。でも、仕事内容が想像と違い、分からないところだらけでも、それは先輩も理解しているので、きちんとフォローしてもらえるはずです。どの職種でも学びながら働いていけば良いのではないでしょうか。そうして、自分がその会社の中でできることを少しずつ探していけば良いと思います。